【知識ブログ】離婚後の不動産売買で損をしないためのチェックポイント

query_builder 2025/05/09
不動産知識
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離婚は人生の大きな節目の一つ。そしてその過程では、財産分与の一環として不動産の売買が必要になるケースも多くあります。しかし、感情的な混乱や複雑な手続きが絡むことで「損をしてしまった」と後悔する方も少なくありません。

今回は、離婚後の不動産売買で損をしないために押さえておきたい重要なチェックポイントを解説します。




1. 所有権の確認と名義の整理


離婚後の不動産売買では、まず不動産の所有者が誰かを正確に把握することが最優先です。


よくあるケースは以下の通りです:

  • 夫婦どちらか単独名義

  • 夫婦の共有名義(持分割合が異なる場合あり)


特に共有名義のままで売却を進めようとすると、相手の同意が必須です。離婚成立前に売却する場合は、事前に名義をどうするか、持分をどう分けるかを合意しておきましょう。





2. 不動産の査定を複数社に依頼する


離婚の状況下では「早く売りたい」という気持ちから、査定額をきちんと確認せずに話を進めてしまうことがあります。しかしこれは損をする大きな原因となります。



おすすめは以下の方法:

  • 不動産一括査定サイトを使って複数の不動産会社に査定依頼

  • 査定額の根拠をしっかり聞く

  • 地域の相場と比較して判断する


これにより、相場よりも安く売ってしまうリスクを回避できます。




3. 売却益の分配ルールを明確に


売却後の利益をどう分けるかもトラブルの火種になりやすいポイントです。持分割合に応じて分配するのが基本ですが、たとえば以下のような交渉があることも:


  • 一方が頭金を多く出していた

  • 住宅ローンを一方が多く返済していた

  • 住み続ける間の住宅ローンを片方が支払う


こうした事情を踏まえ、弁護士や司法書士を交えて合意書を作成すると後々のトラブル防止に繋がります。





4. 住宅ローン残債がある場合の注意点


住宅ローンが残っている不動産を売却する場合、「オーバーローン(売却額<残債)」になっていると、自己資金で差額を補填する必要があります。離婚後の財政状況にとって非常に大きな負担となるため、次の対応を検討しましょう。


  • 任意売却の相談(金融機関の同意が必要)

  • 一括返済資金の確保

  • 売却を見送り、片方が住み続ける選択肢


住宅ローンの名義がどちらか、連帯保証人の扱いも含めて金融機関としっかり相談することが大切です。





5. 税金や手数料の負担も確認


不動産売買には以下のようなコストがかかります


  • 不動産会社への仲介手数料

  • 売却時の譲渡所得税

  • 登記変更の費用

  • 引越し費用 など


これらをどちらがどの程度負担するか、事前に合意をしておかないと、後から金銭トラブルに発展することも。売却益が出る場合には譲渡所得の申告も必要なので、税理士への相談もおすすめです。





まとめ:冷静な判断が損を防ぐカギ


離婚後の不動産売買では、感情的な焦りや急ぎの判断が思わぬ損失に繋がるリスクがあります。
大切なのは、冷静に事実を整理し、専門家のサポートを得ながら進めることです。

トラブルを防ぎ、納得のいく形で資産を整理するためにも、上記のチェックポイントを意識して行動しましょう。




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