【知識ブログ】離婚と同時に住宅を売却する場合のスケジュールと実務フロー

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不動産知識
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離婚に伴う不動産売却は、財産分与や生活設計に直結する重要な手続きです。感情的にも負担が大きい時期だからこそ、事前にスケジュールを立て、必要な実務フローを理解しておくことが大切です。本記事では、離婚と同時に住宅を売却する際の流れと注意点を解説します。



1. 事前準備と合意形成

離婚に際して住宅を売却する場合、まずは夫婦間で「売却する」ことについて合意を得る必要があります。売却方法や売却益の分配方法についても事前に話し合いましょう。


  • 合意が取れない場合 には、家庭裁判所の調停や弁護士を通じた交渉が必要となるケースもあります。


2. 不動産会社への相談と査定

合意ができたら、不動産会社に査定を依頼します。複数社に依頼することで、相場感や売却戦略を比較できるのでおすすめです。


  • 一括査定サイト を利用すると効率的に複数の査定額を確認できます。

  • 査定結果を基に売却価格を決定します。


3. 売却活動の開始

価格が決まったら不動産会社と媒介契約を結び、売却活動を開始します。広告や内覧対応などを通じて購入希望者を探します。


  • 売却活動期間の目安 は3〜6か月程度ですが、市場状況によって変動します。


4. 売買契約の締結

購入希望者が現れたら、条件交渉を経て売買契約を締結します。契約時には手付金の授受や契約解除条件の確認を忘れないようにしましょう。


  • 契約内容については必ず 宅地建物取引士の説明 を受け、納得してから署名捺印します。


5. 引き渡しと決済

売買契約後、残代金の支払いと同時に物件の引き渡しを行います。このタイミングで所有権移転登記が行われ、正式に買主へ所有権が移ります。


  • 住宅ローンが残っている場合は、売却代金から完済手続きを行い、抵当権を抹消します。


6. 売却後の清算と税務処理

売却代金から住宅ローン返済額や諸費用を差し引いた残金を夫婦間で分配します。また、売却益が出た場合には 譲渡所得税 の申告が必要です。


  • 離婚に伴う財産分与としての売却益は課税対象外となるケースもあるため、税理士へ確認するのが安心です。


まとめ

離婚と同時に住宅を売却する場合は、感情的な負担に加えて多くの実務手続きが必要になります。スケジュールを整理し、専門家のサポートを受けながら進めることで、スムーズな売却と公正な財産分与が実現できます。特に合意形成や税務面の確認は早めに行いましょう。

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